肥満症・脂肪肝外来 計算ツール
外来でよく使う計算をまとめています。入力するとすぐに計算します。
肥満症治療薬の投与期間
初回の投与日から、最終投与日と、基準日が投与第何週かを出します。
- 最終投与日
- —
- 投与期間の満了日
- — 初回から最大週数が経過する日
- 今日の時点
- —
BMI
BMI —
ゲージの下は、その身長で各BMIにあたる体重です。BMI 27・35 は肥満症治療薬の基準の一つ(区分は日本肥満学会)。詳しくは BMI計算機 へ。
FIB-4 index
—
| 65歳以下 | 66歳以上 | |
|---|---|---|
| 低リスク | 1.3 未満 | 2.0 未満 |
| 中間リスク | 1.3〜2.67 | 2.0〜2.67 |
| 高リスク | 2.67 超 | |
消化器科へのコンサルテーション基準(BQ 4-2 表1)
- FIB-4 index>2.67
- FIB-4 index 1.3(66歳以上は 2.0)〜2.67 で、VCTE・MRE・SWE・ELF・Ⅳ型コラーゲン7S・M2BPGi・オートタキシンのいずれかがカットオフ値以上
- 血小板数 20万/μL 未満
- AST 値もしくは ALT 値が持続高値
- 画像検査で肝硬変の所見を認める
計算式:年齢 × AST ÷(血小板〔×109/L〕× √ALT)
LDLコレステロール(Friedewald式)
- LDL-C
- — TC − HDL-C − TG/5
- non-HDL-C
- — TC − HDL-C
Friedewald式は空腹時採血で使います。中性脂肪が400 mg/dL以上のときや非空腹時は、LDL-C直接法かnon-HDL-Cを用います(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022)。
肝線維化・脂肪化の非侵襲的評価のカットオフ
スコア・血液検査
MASLD診療GL2026 フローチャート(p.xix)
高リスクは 2.67 超(CQ 4-1 の本文は「2.67 以上」)
MASLD診療GL2026 フローチャート(p.xix)
MASLD では血小板が減りにくいため、FIB-4 と併用する
MASLD診療GL2026 CQ 4-1(p.50)
F2 のカットオフは報告により 9.2〜9.8
エラストグラフィー
MASLD診療GL2026 CQ 4-4(p.56、EASL 2024 を引用)・BQ 4-2 表2(p.61)
8 kPa 以上は F2 以上の目安(表2)。10 kPa を超えて上昇していく例は肝癌のリスク因子
MASLD診療GL2026 CQ 4-5(p.58、EASL 2024 に採用の値)
NAFLD/NASH診療GL2020、EASL 2024
MASLD診療GL2026 は CAP などの減衰法による診断を推奨しているが、カットオフ値は示していない
超音波エラストグラフィー(2D-SWE・p-SWE)
F2以上の目安は 8 kPa(1.6 m/秒)以上(MASLD診療GL2026 BQ 4-2 表2)。EASL 2024 は 2D-SWE で F3 の除外 8 kPa・判定 10.5 kPa としています。
機種や設定によって値が異なるため、各装置の参照値を確認してください。
血液の線維化マーカー
| 指標 | カットオフ | 条件 |
|---|---|---|
| Ⅳ型コラーゲン7S | 3.8 ng/mL 以上 | F2以上。CLEIA 法(現行の測定法)、参考値 |
| 5.4 ng/mL | F3。RIA 法(旧測定法) | |
| M2BPGi | 1.0 C.O.I. 以上 | F2以上。定量法(M2BPGi-Qt)に変わっており、本邦の検討はまだ少ない |
| オートタキシン | 男性 0.75/0.81 mg/L | F2/F3。参考値 |
| 女性 0.99/1.12 mg/L | F2/F3。参考値 | |
| CK-18F | 200〜260 U/L 以上 | 炎症・病勢の指標。FIB-4>1.3 の例で at-risk MASH の指標の一つ |
出典:MASLD診療GL2026 CQ 4-1(p.50)、BQ 4-2(p.60)。ELF・Ⅳ型コラーゲン7S・M2BPGi・オートタキシン・CK-18F を同時に実施しても、保険では主たる検査しか算定できません(D007-50)。
出典の一覧
- MASLD診療GL2026:日本消化器病学会・日本肝臓学会 編「MASLD診療ガイドライン2026(改訂第3版)」南江堂、2026年
- NAFLD/NASH診療GL2020:同「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」PDF
- EASL 2024:EASL–EASD–EASO Clinical Practice Guidelines on the management of MASLD. J Hepatol 2024;81:492-542 doi:10.1016/j.jhep.2024.04.031
このツールについて
- 医療従事者向けのツールです。計算結果は目安で、診断や治療方針は医師が判断します
- 入力した内容はブラウザの中だけで計算され、送信も保存もされません
- 肥満症治療薬の最大投与期間は、最適使用推進ガイドラインによります(ウゴービ68週、ゼップバウンド72週)。十分な減量効果が得られた場合などは、期間内でも中止を検討します
- FIB-4 index・血小板の判定とカットオフ値は、日本消化器病学会・日本肝臓学会「MASLD診療ガイドライン2026(改訂第3版)」によります
